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【9/27公開】主演・西島秀俊さん×伊藤淳史さん×葵わかなさんが制作秘話を語る、映画『任俠学園』インタビュー!

【9/27公開】主演・西島秀俊さん×伊藤淳史さん×葵わかなさんが制作秘話を語る、映画『任俠学園』インタビュー!

2019.09.20

西島秀俊さんと西田敏行さんがダブル主演を務め、社会貢献型の弱小ヤクザ・阿岐本組の奮闘を描いた今野敏の人気小説「任侠」シリーズから、『任俠学園』が9月27日(金)より全国公開。主演の西島秀俊さん、伊藤淳史さん、葵わかなさんにインタビューしてきました!

旧メイン_re_任侠学園_s#49#51_0071(トリ済) - 軽Ⓒ今野 敏 / Ⓒ2019映画「任俠学園」製作委員会

表情の作り方や、役作りについてこだわった部分などを教えていただきたいです

西島さん  今回の作品の中で、パンチパーマの写真が出てくる場面があったのですが、周りからの評判がすごく良くて、もし次回作があるなら、パンチパーマもありですかね(笑)西田さんが今まで切り開いてきた「釣りバカ日誌」のような、人情コメディで、最後にちょっと泣けるような作品になればと、がんばりました。

伊藤さん  基本的には楽に作品に入り込めました(笑) 柄シャツをまとって日村さん(西島さん)を助ける弟分の役でしたが、現場では本当にみんなでよく話をしました。皆さんと、楽しくお話をすることが作品のためになると考えていたので、結果、阿岐本組の結束力や、チームワークに繋がり、楽しい作品に仕上がったと思います。

葵さん  今まで演じたことのない役だったので、ハードルが高いと思っていました。ただ、監督の中でイメージは固まっていたので、細かく指示をいただき、ちひろ役が少しずつ出来上がっていきました。その中でちひろは、中身がおじさんっぽくて、変わった役でした。そんなちひろらしさを出すために、ガラガラ声にしたり、蟹股で歩いてみたり、おじさんらしさを研究し、役作りに励みました。

サブ2_任侠学園_S#3_0166(軽)Ⓒ今野 敏 / Ⓒ2019映画「任俠学園」製作委員会

阿岐本組はチームワークがとてもよかったが、実際の現場ではどんな関係で過ごしていたのか教えてください

西島さん  撮影が始まってすぐに「反省会」という名目の会が開かれました。撮影が終わる度に、みんなで食事をして、その会には若手の俳優から監督まで参加してくれて、交流を深めることができました。この「反省会」によって、より関係性が深まり、作品に良い影響が出たと思っています。誰かが台詞を噛んでしまったタイミングで「今日も反省会だな」となり、こんなに反省をした作品は今までに無いですよ。途中からは、西田さんや、生瀬さんも参加していただきました。若手にとって、大ベテランからいろいろな話を聞けて、勇気付けられ、涙を流し、アドバイスをもらい、作品を超えて良い体験をさせてもらいました。

伊藤さん  これだけ仲良くなれたのも「反省会」のおかげです。西島さんが積極的にみんなに声を掛けてくれたので、日に日に信頼が増していき、同じ時間を共有することで阿岐本組の良さが出せたんじゃないかと思います。撮影が終了してしばらく経ちますが、未だに「反省会」が続いていますから!もう反省すること無いのに(笑)

サブ4_任侠学園s#34_0130(軽)Ⓒ今野 敏 / Ⓒ2019映画「任俠学園」製作委員会

若手チームの交流はどんな感じだったんでしょうか?

葵さん  女子生徒が私と小日向役の「桜井日奈子」さんしかいなかったので、ヒナ(桜井日奈子)ととても仲良くなれました。今もお互いの舞台を観に行ったりしていて。「反省会」のおかげで、阿岐本組と若手の垣根を越えることができたと思っています。映画の中でも、阿岐本組と、生徒が少しずつ打ち解けるように、実際の現場でも少しずつ打ち解けていく感じが映画とシンクロしていて、とても良い環境でした。

おじさんっぽさを出すために、お二人からどんなことを学びましたか?

葵さん  カレーを食べるシーンの中で台詞に「うまい!」を言う場面があったのですが、その台詞におじさんらしさを出すのが難しかったです。なので「うめー」ですか?「うんめー」ですか?など皆さんに聞いてもらいながら演技指導してもらったおかげで、最高の「うんめぇー」ができました!

サブ3_任侠学園s#115_0015(軽)Ⓒ今野 敏 / Ⓒ2019映画「任俠学園」製作委員会

西田さんから教わったことは何でしょうか?

西島さん  西田さんのアドリブは、ただ面白いことを言うためではなく、脚本があり、役がある中でより世界観を深めるアドリブをされてきます。生徒を説得するシビアなシーンでも、ものすごい長いアドリブを言っていて、生徒は役柄的に納得してはいけないんですけど、あまりの迫力に、納得してしまいそうになっていたり、本当にすごいです。あと、絶対にカットされないタイミングでやられたりするんですね。僕たちはカットされることを想定しながら言ったりするんですけど。それも分かった上でお芝居されているのがすごいです。

伊藤さん  西田さんが車に乗ってシートベルトをするシーンで、親分の役(阿岐本組組長)だから少し違和感を覚える方がいると思います。ルール上、守らないといけないのですが、そこで「世間のルールは絶対守る」と言いながらシートベルトをすることで、阿岐本組の人情や、筋を通すような世界観が伝わってくるんですね。ただの思い付きや閃きではなく、1シーンに真実味やリアリティを与えるアドリブは、本当に勉強になります。

サブ1_任侠学園_s#31_0208 2(軽)Ⓒ今野 敏 / Ⓒ2019映画「任俠学園」製作委員会

今回共演されたお互いの印象などを教えて下さい

西島さん  葵ちゃんは、今までの役では想像がつかないほどのチャーミングな部分が出ていて、ものすごくかわいいです。映画の中で、「ありがとな」と僕が言うシーンがあるのですが、その「ありがとな」をもう一度言われたいために、動き出していく姿はかわいいの一言に尽きます!葵わかなファンには、たまらないと思います。

伊藤さん  葵ちゃんは一回りくらい年が違うのですが、おじさんって思われていたらどうしようって思っていました。でもそんな心配もなく、分け隔てなく接してくれてうれしかったです。西島さんは、笑顔がとても素敵です。全部の歯が見えるんじゃないかくらいの笑顔で笑ってて、本当に大好きです!(笑)

葵さん  西島さんは、これまでの作品では怖い顔で撮影中は常に戦っている印象でした。でも今回の現場では常に笑ってらっしゃって、普通の人の2倍、3倍は笑っていたと思います。本当に柔らかい人です。あっくん(伊藤さん)は、テレビで見るまんまです(笑)自分の周りは年上ばかりで遠慮していたのですが、二人とも若手とか、年齢関係なく接してくれる空気作りをしてくださいました。『任俠学園』の現場はみんな男子高校生みたいな、年齢差を感じさせない楽しい場所でした。

【STORY】
社会貢献がモットーの義理と人情に厚いヤクザ・阿岐本組。困っている人を見過ごせない組長(西田)によって、今度はなんと、経営不振に陥った高校の立て直しを引き受けることに。いつも親分に振り回されてばかりの阿岐本組No.2の日村(西島)は、学校にいい思い出がなく、気が進まなかったが、“親分の言うことは絶対!”と仕方なく学園へ。そこで待ち受けていたのは、無気力・無関心な高校生と事なかれ主義の先生だった。果たして、再建することはできるのか―。

映画『任俠学園』
9月27日(金)よりミッドランドスクエアシネマほか
出演 / 西島秀俊、西田敏行、伊藤淳史、葵わかな、葉山奨之、池田鉄洋
監督 / 木村ひさし
原作 / 今野敏『任俠学園』(中公文庫)
脚本 / 酒井雅秋
音楽 / 末廣健一郎
主題歌 / 『ツギハギカラフル』東京スカパラダイスオーケストラ(cutting edge)(JUSTA RECORD)
https://ninkyo-gakuen.jp/
Ⓒ今野 敏 / Ⓒ2019映画「任俠学園」製作委員会

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