映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』の蜷川実花監督、小栗旬さんが名古屋に登場!
2019.09.25
ただいま上映中の映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』の公開記念舞台挨拶が、名古屋「ミッドランドスクエアシネマ」で行われました。舞台挨拶には、蜷川実花監督、主演の小栗旬さんが登壇。今作の見どころや、制作の裏話を語ってくださいました。
■公開おめでとうございます!一言ずつご挨拶をお願い致します
小栗さん どうもみなさん、こんにちは。
新幹線に乗り遅れるということがあり、ここにたどり着けないかと思いましたが、無事にたどり着けて良かったです。今日はよろしくお願い致します。
蜷川監督 どうもこんにちは。今日は短い時間ですが、よろしくお願い致します。
■名古屋の印象はどうでしょうか?
蜷川監督 来られてうれしいです。味噌煮込みうどんとか食べたいですね。あとで、楽屋で食べられるそうです(笑)
小栗さん 父が愛知なので、名古屋にはゆかりがありまして、戻ってくると安心します(笑)
■小栗さん演じる、太宰治は本当に色っぽかったですね
蜷川監督 モニターで小栗くんが演技しているのを見ているわけですが、私が最初の観客になるので、テンション高めに「ふぃーー」って言いながら見ていました。それぞれの女性とのキスの仕方が違うなど、いろんな小栗くんがたくさん見られたので、そこも見どころの一つかなと思います。
■近代の方でもある太宰治の役は難しかったでしょうか?
小栗さん 難しかったです。できれば、映像や音声が残っているほうがどんなしゃべり方をした人なのかとかわかりやすいのですが、太宰治さんの写真は残っていますが、音声や動いている姿などがほとんどなく、どんな声をしているのか自分では想像がつかなかったので、そこはすごく難しいところだなって思いました。逆に言うと、太宰治ファンの方たちもそれを知らないと思うので、あの人ってこうだよねっていうのが残っていないのは演じやすいと思いました。
■シーンによっては、可愛らしい場面や笑えるシーンもあったりしましたね
小栗さん 本当に税金の紙が届いたときに泣いたらしいですからね。「なんだみんな、寄ってたかって」って。結構、泣き上戸だったみたいです。
蜷川監督 わりとひょうきんな方だったらしいですよ。
小栗さん 興味がつきないですよね。
■今回、女性陣はもちろん、男性陣も豪華でしたよね。小栗さんの一番近くにいた成田さんはいかがでしたか?
小栗さん 佐倉くん(成田さんの役名)は、よく撮影現場の外を走っていましたよ。一つの場所にいるのがあれなのかな。後半も僕は、一つの場所からあんまり動かなかったんですけど、佐倉くんはエネルギーが有り余っていたのか、スタジオの外を走り回り、すごく重たい縄跳びを跳んだりしていました。
蜷川監督 そんなことしてたの?何やってたの?
小栗さん わかんないです(笑)
蜷川監督 すごく仲良くなっていましたね。めちゃ仲良しなんですよ、二人。
小栗さん 仲良しになっちゃって。とっても可愛い子です。
■お祭りの中、二人の対峙するシーンが印象的でしたね
蜷川監督 長回ししながらクレーンで2人を追っているんですけど、エキストラの方もたくさんいるので、何テイクも撮りました。2人とも結構気合が入っていて、芝居の直前にイヤホンからしゃべっている声が聞こえちゃいました。「俺ら絶対間違えないようにしような」って。
小栗さん タイミングが合わなかったり、いろんなことがあって、何テイクもやったんですよね。何テイクも重ねていくうちに、もしかしたら、最高のタイミングの流れが来るかもしれない。そのときに、僕たち二人のどちらかが間違えたらやばいじゃないですか。途中から2人で「絶対間違えないようにしような」って言っていましたね。
蜷川監督 あのシーンは、結構緊張感がありましたね。
■前作でもご一緒された藤原竜也さんと、今回はお二人のツーショットが見られましたね
蜷川監督 あのシーンはすごく面白かったですよ。名シーンですよね。
小栗さん 「なんで俺がお前の映画に出なきゃいけないんだよ~」って言っていましたね(笑)でも、やっぱりすごいです。観る人みんなの視線を集める力というか、すごいですね、彼は。
蜷川監督 シーンによって芝居の作り方が違うので、それが一緒にやっていて面白かったですね。最初は、来た!藤原竜也!って感じの登場で、次は一切動かずに座ったままの静かな芝居をしていて。
小栗さん いつも会うと、きっと何も考えていないんだろうなって思うような人だけど、芝居になると、ものすごい考えてきてくれていて、びっくりしました。
■現場の雰囲気はどうでしたか?
小栗さん 素晴らしいスタッフが集まってくれているので、現場の環境作りみたいなのはすごく良くて、僕たちは行けばいいだけと思えるほど。特にピリピリしている感じもなかったですね。
蜷川監督 もちろん、緊張感はありますが、無駄な大変さは一個もなかったです。みんな仲良かったです。小栗さんは後半、すごく痩せていったので、体調の心配はしていましたが、座長としても素晴らしかったです。モニターの周りにもみんな来てくれて、成田くんとかチューインガムくれたりとか、すごくありがたい現場でしたね。
STORY
1946年、人気作家として活躍していた太宰治。妻の美知子とふたりの子どもとともに暮らしながら、恋の噂が絶えず、さらには自殺未遂を繰り返し、日本中を騒がせていた。女たちに求められるがままに応える太宰治は、弟子でもある作家志望の静子や未亡人の富栄とも愛人関係に。そんな中、ふたりの愛人から子どもが欲しいと求められ、応えようとしていくが、結果的に修羅場に追い込まれていく。それでも夫の才能を信じる美知子に背中を押され、自分にしか書けない『人間失格』を書き始める―。
映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』
ミッドランドスクエアシネマほか大ヒット上映中!
配給:松竹 アスミック・エース
R15指定
©2019「人間失格」製作委員会
http://ningenshikkaku-movie.com/