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モダンとノスタルジーが交錯する、 台湾の流行発信エリア「台中」と注目の「新竹」へ。

モダンとノスタルジーが交錯する、 台湾の流行発信エリア「台中」と注目の「新竹」へ。

2020.03.06

セントレア・成田から直行便で約3時間半。台湾第2の都市「台中」は、一年を通じて過ごしやすい温暖な気候や、日本統治時代のクラシカルな建造物をモダンにリノベーションしたショップやレストランなどが醸し出すモダン&ノスタルジックな雰囲気が今、日本の台湾通の間で注目を集めています。
そんな“新しい台湾”の魅力を、今年「台湾ランタンフェスティバル」が開催された「台中」と来年の開催地である「新竹」を中心にご紹介します。

 

【台湾ランタンフェスティバル IN 台中】

日本からも毎年多くの観光客が訪れる、台湾の人気イベント「台湾ランタンフェスティバル」。今年は台中で、元宵節の2月8日から23日までの16日間にわたって盛大に行われました。

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色とりどりのランタンが光の美を競い合う中、最も注目を集めていたのが、メインランタンです。今年は“樹木”をイメージし、「森生守護-光之樹」と名付けられた約20mの巨大なメインランタンが登場。1時間ごとに、雄大な音楽が流れる中、ランタン内外の光が様々に変化するアトラクションが繰り広げられ、感動と興奮の一大スペクタクルショーに、目がウルウルになりました。

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「森生守護-光之樹」の興奮も冷めやらぬ中、光と音で満ち溢れる会場を散策していると、カラーの花をイメージした光輝く花畑に出現する一際目立つ巨大な球体のオブジェに遭遇。「開花の音に耳を澄ます」というテーマに生命の流れを表現して作られています。直径15mはありそうな大きさで、表面にはたくさんの布が取り付けられ、それらが球体内部から噴き出す風力で様々なかたちに変化。ライティングの変化と優雅で力強い音楽の相乗効果も相まって、まるで生きているような躍動感に溢れ、圧巻でした。

年ごとに開催地を変えて行われる「台湾ランタンフェスティバル」。2021年は、新しい台湾観光エリアとして日本でも今注目を集めている「新竹市」での開催を予定しています。

 

【新竹】

「新竹」は、台北から新幹線(高鉄)で約30分。日本にも進出しているIT関連企業が立ち並ぶことから“台湾のシリコンバレー”とも呼ばれています。その一方で、客家(※ハッカ)の伝統文化も残り、現代的な要素とどこか懐かしい雰囲気の共存によって、このエリア独特の魅力を生み出しています。

※ハッカ: 古代、中国東北部に住んでいたといわれる、客家語を話す漢民族のこと。台湾では、新竹地区を中心に客家文化が現在も残り、観光客に人気を集めています。

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そんな新竹に「面白い廟がある」というので、訪れたのが「新竹都城隍廟」。この廟には、城市の守り神で、死者を裁く裁判官でもある城隍神が祭られているそう。それで、何が「面白い」のかというと…
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「新竹城隍廟」と書かれた入口から中に入るや、そこは神社ならぬ、活気あふれる屋台が連なる屋台街だったのです。新竹名物のビーフンやチャーハン、肉団子スープなど、食欲を刺激するおいしい匂いのカオスに包まれながら、様々な台湾グルメの屋台を後ろ髪引かれる思いで通り過ぎ、さらに歩を進めていくと…。突如、目の前に渋い外観の神社が出現! ここは、廟が屋台に囲まれているのではなく、廟の周りに自然と屋台が集まってきて今の姿になったのだそうで、このような城隍廟は、台湾でここだけらしいです。

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台湾を訪れたら、ぜひ訪れてほしい場所のひとつが「老街」です。老街とは、古い文化の名残が残る街のこと。台湾には各地に、こうした老街が点在し、その土地ごとの老街の魅力があるので、様々なエリアの老街を巡っている方も多いそうです。

老街の中でも新竹にある「北埔老街」は、昔から客家人の居住地だったことから、客家文化が色濃く残る老街として、多くの人たちが訪れるエリア。レトロ感溢れる街中を散策しながら写真を撮ったり、客家料理に舌鼓を打ったり、雑貨店を覗いたり…。いろいろな楽しみ方ができるエリアです。

ここには、客家文化を代表するお茶、「擂茶」のDIY体験ができるお店がいくつかあります。擂茶は、大豆、雑穀、ゴマ、ヒマワリやカボチャの種など様々なものをすり鉢で細かくすり潰し、鉢にお湯を注ぎ、茶碗に注いで味わいます。香ばしい味わい深さで、身体にいいこと請け合いです。“食べるお茶”とも呼ばれ、おかわりをいただいたら、お腹いっぱいになりました。北埔老街を訪れたら、ぜひ、お試しを!

 

【台中】

台湾観光といえば、「台北」が鉄板ですが、日本の台湾通から今、熱い注目を集めているのが「台中」です。

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台中駅から歩いてすぐのところにあるのが、世界中のスイーツファンを虜にする「宮原眼科」。台中観光には欠かせないスイーツスポットです。日本統治時代に建てられた眼科診療所をモダンにリノベーション。中は1階から4階まで吹き抜けになっていて、まるで『ハリー・ポッター』に出てくる魔法学校を思わせる内装に心躍ります。館内のあらゆる場所が写真映えするスポットで、訪れた皆さんもスマホを片手に熱心に撮影していました。

ここでは、台湾を代表する銘菓「パイナップルケーキ」だけでなく、チーズケーキや太陽餅などが販売されていて、それぞれパッケージのかわいいデザインを見ているだけでも気分が上がります♪ ここを訪れたら絶対に外せないのが、豪華なアイスクリーム。大型カップの中にワッフルコーンが花びら状に敷かれ、最大3種類のアイスに6種類のスペシャルトッピングをのせた姿は、食べるのが惜しい美しさ!
ちなみに、「宮原眼科」ではアイスクリームのイートインはできませんが、ゆったり座って味わいたい人は、近くにある姉妹店へどうぞ!

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姉妹店「第四信用合作社」は、宮原眼科から徒歩で数分のところにあります。こちらの店舗は、かつて日本統治時代に銀行だった建物をリノベーションし、金庫のドアや受付カウンターといった当時の設備や調度品をそのまま活用。非日常的な店内で、パイナップルケーキやイチゴなどをトッピングできるゴージャスなアイスクリームを堪能できます。台中を訪れたら、ぜひ訪れたい大人気のスイーツスポットです。

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日本ではまだあまり知られていない、台中の人気スポットをご紹介しましょう。この樹、世界的に人気のあのキャラクターの顔に見えませんか? 誰が名付けたのか、その名も「ミッキーツリー」と呼ばれ、台中の萬坪公園の中にポッンと立っています。鼠年であることもあり、周囲には、この樹を背景に写真を撮ろうというカップルたちが順番待ちをしていました。両耳のような部分に顔を合わせて撮ったり、両手で♥を作ったりと、皆さん思い思いのポーズで本当に楽しそうでした。

 

【台北「霞海城隍廟」】

台湾を訪れたら、やはり台北を素通りするわけにはいきませんよね。見所が多い台北ですが、今回は、ちょっと趣向を変えて、台湾最大の乾物街である「迪化街」を訪れました。ここでは、イチジクやクコの実などのドライフルーツ、ベジタブル系からフカヒレやアワビ、燕の巣、カラスミといった高級食材、さらに漢方薬にいたるまで、あらゆる乾物が手に入ります。特に、漢方薬を扱っている店の前を通ると、漢方の匂いに満ち溢れ、なんだか身体に漢方パワーがチャージされたような気になりました(笑)。

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そんな迪化街に、“縁結びの神様”として知られる「月下老人」が祀られ、恋に悩む多くの参拝者が訪れる「霞海城隍廟」があるというので行ってみました。

長い線香の束を両手に持って真摯に祈る女性たちの姿が印象的で、ここはまさに“恋のパワースポット”。恋のチカラは万国共通であることをひしと感じました。また、ここで売られているお守りも持っているだけでパワーがもらえそう。赤を基調とした色がとても綺麗なので、お土産にも喜ばれそうですね。

ちなみに、霞海城隍廟には月下老人の他にも、天の神様や金運上昇、夫婦・家庭円満などの神様も祀られているそうで、“神様のデパート”のようでもありました。

「台中」と「新竹」を中心とした“新しい台湾”を発見する散策、いかがでしたか? 台湾には、日本人が知らない魅力的なエリアが、各地にまだまだ盛りだくさん。今度の週末、いつもと違う台湾探訪に出かけてみては。

 

 

【台湾観光局/台湾観光協会 東京事務所】
TEL:03-3501-3591

東京都港区西新橋1-5-8 川手ビル3F

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