画家・原田泰治の展覧会が長野市で開催
2015.03.02
心温まる「ふるさと」をテーマに描く画家・原田泰治さんの世界を紹介する展覧会が、
3月6日(金)~4月26日(日)、長野市にある北野カルチュラルセンターで開催されます。
「彼岸日より」長野市・善光寺/原田泰治
長野県諏訪市生まれの原田さんは、武蔵野美術短期大学商業デザイン科卒。
グラフィックデザイナーとして活躍する傍ら、1982年から2年半にわたり朝日新聞日曜版で、
日本全国を旅して出合った風景を丹念に描いた「原田泰治の世界」を連載しました。
これをきっかけに画家としての世界観を確立し、アメリカやブラジルなどでの個展も実現。
1998年には「諏訪市原田泰治美術館」を開館し、74歳になった現在も精力的に、
古き良き地域の風土に根ざした人々の暮らしなどを作品に残しています。
「あんずの里」長野県更埴市/原田泰治
原田さんは1歳のときに小児麻痺で両足が不自由に。
幼少期は家の中か、両親が畑仕事をする傍らで過ごしていたといいます。
その時に見た周りの山々や田畑などの農村風景が、
観察力の行き届いた、独特な素朴画の世界の原点になっているそうです。
今回展示するのは、朝日新聞連載作品の他、
ハワイをはじめとする海外で描いた大作など29点。
この他、原田さんの絵画をパッチワークキルトで表現した
全国の愛好者の作品17点も特別展示します。
折りしも4月5日(日)からは、会場からすぐ近くにある善光寺で
7年に一度のご開帳も開催されます。
春のドライブがてら長野へ足を伸ばし、
原田さんの作品を通して心癒されるひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか。