オールドバカラ@京都・井村美術館
2018.10.19
フランス発祥の
クリスタルのラグジュアリーブランドで有名な”バカラ”
煌めくカッティングやそのフォルムに
魅了され愛して止まない方も多いと思います。
中でも
オールドバカラの存在をご存知ですか?
世界的に希少なオールド バカラの収集と
研究の第一人者、館長・井村欣裕さんの
京都にある、井村美術館を訪ねみました(^^)
まずは一階の
オールドバカラグラスが展示販売されているスペースへ
とは言え、希少なオールドバカラには代わりなく
触るのが恐れ多い気持ちになるのでした(^^)
バカラの歴史と
日本との深いつながりをお話しくださる井村館長さま
今から約150年前、
1867年のパリ万博に日本は2000点近くの
美術工芸品を初出品したそうです。
出品された工芸品の細工の美しさや
日本独自のデザイン感覚、技術の高さは
世界の人々に衝撃を与え素晴らしい作品に対し
なんと!このパリ万博で日本が金賞を受賞したとか!
これは、知らなかった(^^)
これをきっかけに世界中でジャポニスムといわれる
日本ブームが起き、
バカラも日本美術との出会いをきっかけに、
これまでとは違う作品表現に挑んだそうです。
日本人が心に抱く自然への敬意の念や空間をも含めた
美的感情を高度な技術と繊細な感覚で
作品に取り込んみ更に素晴らしいガラス製品を
お造りになったそうです。
日本が世界に「文化」を認められ誇れた時代が
あったのですね♡
井村館長さまは、
お父様の後を継ぐために
学生時代からフランスに買い付けに
行かれていた事もあるそうで
生まれた時から美術品に囲まれたライフスタイルを
送られていらした為に
初めてのオークションで
値段も気にせずご自身が”良い”と思われて
購入された柿右衛門の壺が
こちらの壺です。
それはそれは、凄い品物!だった事も伺いました(^^)
目利き力は幼い頃から知らず知らずのうちに
培われたのですね!
そして、地下の美術館には
歴代の柿右衛門が
ズラリ!と並んでいます!
これは、ご存知の方も多いはずの
十二代柿右衛門 染錦 草花四方割花瓶
この他、
歴代柿右衛門も希少な品々を収集なさっており
それらは、日本の繊細な技法を用いた作品などで
国宝級の物まで拝見させて頂きました。
そして、階を変えて
オールドバカラの最高峰を収集されている
秘密のお部屋にも通して頂きました(^^)
こちらも世界で一点しかないブラックバカラ
器は内側まで繊細な絵柄が全て手書きで施されたもの
拡大鏡で見るとよくわかりますが
絵柄が浮き出ていて手でなぞると
ふっくらと盛り上がっているのです。
ただ塗るだけではなく、何度も書いて
絵の部分に厚みを持たせて立体感を
出しているのだそうです。
果てしない時間と動力、技術が用いられているのですね(^^)
細かく解説くださり
作品の一点一点から歴史背景や
芸術と日本との深い結びつきなど
聞かなければ知り得ない、知った事により、
日本人として
誇りに思えるような内容に圧倒される
素晴らしい時間を過ごさせて頂きました。
もっとゆっくりお話しを伺いたかったのですが
お食事の予定が入っていたので
今日はここまで…となりました(^^)
…この後、お食事に伺った先で出会った器に感動…
それは、明日お伝えしますね(^^)
作品の一点、一点からは
心地よいオーラを全身で感じていました(^^)
皆さんご一緒に京都に行きましょう(^^)
衣通姫セミナーで
ご案内させて頂きますね♡