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加賀の伝統工芸の美と機能性にウットリ

加賀の伝統工芸の美と機能性にウットリ

2016.01.07

年末、「星野リゾート 界 加賀」に宿泊しましたが、

お宿のご案内で石川県の「古くから伝わるもの」にいろいろ触れさせていただきました。

 

星野リゾート 界 加賀でのお泊りの様子はコチラを → ★Part1★  ☆Part2☆

館内だけでも、たっぷり石川県の伝統工芸の素晴らしさを感じることができる造りです♡

 

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夕食時、冬の味覚の王様・カニ料理に使われていた大きな九谷焼のお皿。

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「カニ料理が映えるように作りました」と語る、開業初日に駆け付けた作者の山本長左先生。

 

 

その長左先生の工房「妙泉陶房」へ。

弟の篤氏がろくろ形成と焼成を、

兄の長左氏が江戸時代から続く技法の型打ち成型、絵付けを担当する兄弟窯です。

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カニ料理に使われていたあのお皿も発見!!

 

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長左先生の器は、宮内庁御用達。

即位の礼「饗宴の儀」、皇太子様・雅子様のご成婚時の「饗宴の儀」などのシーンで、

先生の器が使われたそう。

 

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窯元の先生と聞くと「さぞや、気難しい…」と思いましたが、

長左先生はユーモアたっぷりにわかりやすく解説してくださいました。

 

「妙泉陶房」は若手の育成にも熱心。

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工房では、1年生、2年生と、それぞれのスキルに合わせて生徒さんが絵付けをされていました。

卒業生の活躍を、本当に嬉しそうに語る長左先生の笑顔も印象的。

 

「妙泉陶房」は、要予約で工房見学も受付ているそうなので、

ご興味がある方はぜひ!(繁忙期などは不可)

 

 

 

図案作成から糊置き、地染、水洗い…と全行程を一貫して行う

加賀友禅「毎田染画工芸」へ。

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ショールームで、毎田仁嗣先生が加賀友禅の基礎を教えてくださいました。

京友禅は公家、加賀友禅は武家。

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花鳥風月などの自然をモチーフに写実的な文様が、加賀五彩を基調に描かれています。

だから、草花の虫食い状態もそのまま描かれているのです。

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わかりますか? 黒くなっているのが虫食い部分です。

見惚れてしまうし、柄を見ているだけでも楽しい!!

 

なかなか見られない、工房にもお邪魔させていただきました。

 

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こちらは「糊置き」の工程。わくわくします。

 

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こちらは「彩色」の工程。「着物になったら」と想像したり。

 

 

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「毎田染画工芸」では、着物だけではなく、

技術を生かしてスカーフや風呂敷などの友禅小物も制作。

 

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仁嗣先生が作られたこの加賀友禅も、伝統と現代が交差した新しい感覚が美しいです。

 

 

「星野リゾート 界 加賀」のベッドルームにも、

そんな仁嗣先生のインテリアが印象的に彩られています。

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そして、加賀温泉の顔ともいうべき「古総湯」にも!

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明治時代の総湯を復元した造りはもちろん、

カランやシャワーの設備がない昔ながらの入浴体験ができます。

良質なお湯は、源泉かけ流し♡

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ステンドグラスや九谷焼のタイル、重厚でしっとりとした輝きの壁は拭き漆!

2階には畳敷きの休憩所も備わっています。

 

当時の流行の先端を粋に再現した温泉タイム♪

 

こちらは、石鹸やシャンプーの使用は禁止ですが、

道路を挟んで隣には現代の入浴が楽しめる「総湯」があります。

もちろん、こちらも源泉100%。地元の人も観光客も集う、共同浴場です。

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「古総湯」「総湯」は、「星野リゾート 界 加賀」の目の前のナイスロケーション!

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この写真は、宿泊した客室から撮りました。ね、目の前でしょ。

左が「古総湯」、右の横長の建物が「総湯」です。

 

 

これから冬本番ということは、カニがおいしい季節。

ぜひぜひ、石川の加賀へお出掛けください。期待以上のあれこれに出会えますよ。

※ちなみに地元の方が言うには、漁が終わる頃(3月)のカニは特に濃厚でおいしいとか♡

 

 

 

桑原

 

 

 

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